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此処は二次創作ポケモン擬人化ブログです。                                    公式、関連の企業様とは一切関係ありません。 !人外/腐ネタ/年齢制限/その他もろもろ注意!
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≪表紙代わりにできそうな絵がなかったので、
 プロットできて即読んでみたときの感想らくがきを。≫

2月も末ですが滑り込みで2回目の更新となりました、こんばんは。
ほとんど朝ですが……

随分前についったで見かけた
「CPの片方が病気で、もう片方に“一粒飲めば一日延命できるが、自分のことを一つ忘れてしまう薬”を与えてみた場合」
という趣旨のツイットを読み、妄想してみたらあまりにも滾ってしまったので軽く形にしてみました。軽く。
形といっても冒頭は“セリフが縦に並んでるだけのアレ”、中間はなく、オチは“縦長らくがき漫画”というひどい三段構えですが! いいじゃん読めれば!!(身も蓋もない
そんなこんなで本文は追記から。でもその前に……

   !!! 注意 !!!
・おもいっきり腐。ケモなんとか×なんとか様。
・おもいっきりIF。
・おもいっきり鬱。
・というかもう何が出てきても許せる方向けです。
・誤字脱字は見ないフリをしましょう。

以上、大丈夫という方のみ追記へお進みください。
いきなり始まるゾ!

 【★ 登場人物紹介】




    TV『本日予定されていた―――ですが、イッシュ代表が急病により――』


   ―――耳に飛び込んできたのは、そんな素気ない報せだった。


    マコ「リュウジさん? どうかしました?」
   ケモノ「……」(淹れたばかりのコーヒーを台所に放置してテレビの前へ
    マコ「あ、ちょっと? コーヒー淹れっぱなしじゃないですか」
   ケモノ「ちょっと黙れ」
    TV『秘書や蟲里の里長はこのことに対してコメントを拒否しており、
       イッシュの民には不安が広がっています。
       続いて次のニュースです――』
    マコ「どうかしたんですか?」(コーヒーを持ってくる
   ケモノ「……汝には関わりのないことだ」
    マコ「もう、そんな言い方――」

      (ピーンポーン)

    マコ「はーい!」(立ち上がりながらテレビを消す
   ケモノ「あ……ったく」

      (ガチャッ)

  ???「やあ」
    マコ「あれ……ど、どちら様でしょう……?」
   ケモノ「!」(そそくさと隠れる
  ???「形式上尋ねるが、此処にリュウジと名乗っている者はいるかな?」
    マコ「え、えーっと……そうですね……
       あの、それで、どちら様でしょうか……?」
  ???「おっとすまない、怖がらせてしまったな。
       ――私は神さまだ」
   ケモノ「伏せろッ!!」(マコの後ろに現れて“りゅうのはどう”
    マコ「きゃっ!?」(ギリギリで回避
  ???「おっと」(くらうが無効
   ケモノ「フェアリーか、なら――」(立て続けに“トライアタック”
  ???「おうおう」(笑顔でくらうが、またしても無効
   ケモノ「はぁ!!?」
    マコ「う、そ……どうなってるの……?」
  ???「アルセウスというのはいろいろタイプを変えられるからな、
       大抵の攻撃は効かないのだ。
       というわけで、そろそろ止めてくれないか?」
   ケモノ「…………。」
  ???「……ああ、このお嬢さんのことが気がかりなのだね。
       それは困ったな、できれば時間を止めるなんて真似はしたくないんだ。
       君にもあまり都合の良いことにならないからね。
       何処か、例えば家などに戻ってもらえると助かるのだが……」
    マコ「そ、そんなこと言われて、
       はいそうですかって帰ると思いますかっ!?」(ムッとして立ち上がる
  ???「思わないよ。
       だが、このまま彼に身を案じさせるのは君の本意なのかな?
       それとも、もっと心配をかけるのが本意、かい?」
   ケモノ「マコ!」
    マコ「!」(ビクッ
   ケモノ「家に帰れ。この自称神サマとやらが消えるまで、外へは出るな」
    マコ「は、はいっ……!」(慌てて出て行く

      (バタンッ)

  ???「……さて、これでゆっくり話ができるわけだ。
       といっても、もう一人のお嬢さんが帰ってくるまでに限定されるがね」
   ケモノ「貴様、一体何だ? 吾に何の用がある?」
  ???「さっきも名乗ったとおり、神さまだ」
   ケモノ「ふざけるな。神聖なるアルセウスが好き好んで異形の前に現れるはず――」

      (ピッ)

    TV『本日予定されていた―――ですが、イッシュ代表が急病により――』
   ケモノ「(これは、さっきの……!? 記録などできんはずなのに……!)」

      (プツンッ)

  ???「たしかにこの島限定の全知全能ではあるのだが、
       決して神聖というわけではないのだ。
       私は“善”ではなく“全”だからね。
       それでも、これくらいは造作もないのだが」(にっこり
   ケモノ「……っ」(絶句
  ???「さて、次の質問に答えようか。君に何の用がある、だったかな?
       単に君に選択する権利をあげようと思っただけなんだ。
       イッシュ代表が病床で臥せっているのはもう知っているね。
       だが、彼の病気のことまでは知らないだろう」
   ケモノ「……吾は全知全能ではないからな」
  ???「ごもっとも。
       ――さて、あれはほぼ確実に侵された者の命を奪う。
       しかし症例が全くなくてね。
       あんなものにかかったのは間違いなく彼が初めてだ。
       そもそも、あれは病気なんかじゃない。一つの存在に“力”が集まりすぎ、
       全体が痩せ細らないようにする為のものなんだ。
       いうなれば法則といったところだね」
   ケモノ「法則だと……? それはつまり、何か?
       貴様はあいつが死ぬのを、間引きだとでも言いたいのか?」
  ???「そう言うと君が怒るから、その表現は避けたんじゃないか。
       それに話は此処からが本題で――」
   ケモノ「ふざけるな!!
       貴様も神を自称するなら、奴が何をしたか知っていて当然だろう!?
       奴はイッシュの民などというあまりにも大きく下らんモノの為、
       バカバカしくなるほどの犠牲を払ってきたのだぞ!?
       現に、奴がいなければ9割のイッシュ民は海の底に沈んでいた!
       その死んで当然だった連中を救ってみせた、あいつを……間引く……!?
       ふざけるのも大概にしろッ!! 
       その口を二度と開けぬようにされる前に、今すぐ此処から消えるが良い!」
  ???「……なら、君は彼をこのまま死なせるのだね?」
   ケモノ「あ!?」
  ???「先に言ったはずだよ、“選択する権利をあげよう”と。
       このまま行けば明日には消えてしまう彼の命を、そのまま放っておくか、
       一日、あるいはそれ以上生き長らえさせるか……
       すべて、君の好きなようにできる権利を」
   ケモノ「ッ!? ……だが、どうやって」

      (コンッ)

  ???「彼にこれを飲ませると良い。これだけあれば10年くらいは延命できるだろう」
   ケモノ「?」(置かれた瓶と、中に入った半透明の粒を凝視
  ???「あれを病気とすれば、これは薬といったところだね。
       1粒につきどれくらい延びるかは……言わないでおこうか。
       その方が君には良さそうだ」
   ケモノ「は?」
  ???「一度に何粒までという制限もないから、君の好きなように使えばいい。
       もちろん、使わないというのも含めてね。
       ただし、一つだけ注意してほしい。
       これを使えば使う程に、彼は君のことを忘れてしまう」
   ケモノ「! なん、だ……それは……」
  ???「おっと。断っておくが、それを他の人に使っても何の効果もないからね。
       それでは、私はこれでお暇するよ」
   ケモノ「待っ―――……」(振り向くがそこには誰もいない

      (ガチャッ)

   たまこ「ただいま戻りました――って、あれ? 
       リュウジさん、どうかしました?」
   ケモノ「…………」





   たまこ「…――なるほど。それで、その薬がこれと。
       ……その人、本当にアルセウスだったと思いますか?」
   ケモノ「ああ」
   たまこ「じゃあ、その薬の効果は本当だと?」
   ケモノ「……ああ」
   たまこ「……わかりました。
       竜王様がそう仰るなら従います」(ケモノのすぐ傍に来る
   ケモノ「?」

      (ひょいっ)

   たまこ「なので、この薬は私が処分します」
   ケモノ「な!? おい待て、たまこ! ふざけるな!!」
   たまこ「ふざけてなんかいません。真剣です」
   ケモノ「だったら今すぐそいつを返せ! 汝でもそればかりは許さんぞ!」
   たまこ「っ――そんなの、鏡を見てから言ってください!!」
   ケモノ「!」
   たまこ「……そんな顔しておいて、“忘れても構わない”なんて言わせません。
       貴方ほどじゃないにせよ、私も“あの人”のことは好きです。
       だけど! ケモノ様を忘れて、ただ苦しめるだけの存在になるなら……
       私にとってもケモノ様にとっても、それはもう“あの人”じゃない!」
   ケモノ「…………。」
   たまこ「ケモノ様はこんなにも苦しんできたじゃないですか。
       なのに神様は……貴方にもっと苦しめって言ってるんですよ……
       そんなのって……!」
   ケモノ「……クッ」
   たまこ「?」
   ケモノ「クカッ……カハハハハッ……!」
   たまこ「ケモノさま……?」
   ケモノ「何を言い出すかと思えば……お前ともあろう者が、勘違いも甚だしいな。
       奴が吾を忘れても構わん? 違うな。
       忘れて貰えるなど、願ってもない事だ!
       次に吾と会ったとき、奴は吾が異形であることしか分からんのだからな!
       つまり、次なら確実に奴を殺せる、という訳だ。
       こんなことで吾が傷付く? 苦しむ? カハハハハハッ!
       可笑しくて笑いが止まらぬわ!」
   たまこ「…………。」(唖然
   ケモノ「そうと決まれば、早速仕度をせねばな。城攻めとなると数が要る。
       お前にも働いてもらうぞ」(言いながら、たまこから薬を奪う
   たまこ「……あっ!? ちょっと、待ってください! ケモノ様!」

      (バタンッ)

   たまこ「…――――どうして」
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++


で、その夜に薬を全部飲まてきました。(ガチで一言で片づける

からの後編というかオチというかパート。必ず1ページずつ読んでください。
(縦サイズが大きいので、ガラケーからの閲覧はできません。少なくとも私のは無理。)


【1ページ目】

【2ページ目】

【3ページ目】

【4ページ目】


以下、あとがきという名のハイパー言い訳タイムです。(ネタバレになるので反転)

あのねちょっと待ってあの誤解なのあの(錯乱)

ほほほほらIFだし! IFだからこんな落としどころにホールインワンしたけど、本筋だとまた違うし!! ね!!!??
ツイッタで「幸せな最後にするならミオ様が全部忘れちゃうしかないと思うんだよねー」とか思わせぶりんこ言っといてっていう……
いやほら全部は忘れてないし……? 尚悪いわ。
とりあえず落ち着き払って、ネタバレになるからとはいえ、死ネタ注意ってあらかじめ言えなくてごめんなさーッ!!(落ち着いてない

 ※ 尚、今回の件で悪いのはアイカ様ではなく全部私です。

それから今回の投下に伴い、とうとう白状しなくてはというところまできたので一つ暴露しますと……
今回ミオ様の精神状態がものすごく不安定な理由ですが、これはミオ様があんな超人的振る舞いを続けられるのがケモノのおかげ(?)だからです。
ミオ様も彼が(すくなくとも昔は)自分を本気で慕ってくれていたのは感じており、そんな彼を拒絶してしまったからこそ、もはや自分には個として望める幸福はなく、だからこそ自らの感情を二の次とできているのです。
つまり今回記憶が消えて、それを続けられる状態ではなくなったと……そこで家族(と思っている人)と再会しちゃえば、そりゃ頼りたくもなるよねって……
ケモなんとかはそれを知らなかったとはいえ、とても残酷なことをしてしまったんだね!
本筋の方ではそこんところ、上手くいくとイイヨネ……

何はともあれ、ここまで読んでいただき有難う御座いました……! 石投げちゃらめええ
せめてものお詫びと、そろそろギャグ分を摂取したいという方(主に私)のために、おまけ落書きを3つ程ご用意しました。
今度は本当にシリアスなんか0%だ!!!!
 【その1】 【その2】 【その3】




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