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此処は二次創作ポケモン擬人化ブログです。                                    公式、関連の企業様とは一切関係ありません。 !人外/腐ネタ/年齢制限/その他もろもろ注意!
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『たった一つの眩い闇が、降り立った』
  ≪邪教の狂犬-前編-より しゅばるご♂キヒト≫


こんばんは!リアタイ退会したら更新頻繁にしないと絵茶告知できなくなってハハッワロス状態です、どうも!
最初からこうするべきだったのか……今となってはもうわからない……

明日、6/28(土)絵茶室に出没しております!先週のリベンジ!
時刻はだいたい21:30~0:00を目安としておりますが、前後する可能性もあります。
お時間の都合がよろしければ、覗きに来てやってくださいませ。

貼ってある落書きからお察しですが、狂犬編そろそろ真面目に再開したいです。
……したいんです、が。
忍者さんの仕様変更が鬼畜過ぎてまったくやる気がしません_(:3」∠)_
だって貼り付けたテキストの改行消えるとか何なの!?指定した文字色勝手にリセットとか本当なんなの!??
正直、ここ最近の更新は全部これと悪戦苦闘しております……不具合起きる度にやる気が底を尽きるよ……これはもうちょっとした暴力だよ……
何か打開策を考えないとダメなんですかね、もうこれ。


追記より、↑の落書きとは別関係の狂犬編絡み落書き投下!
ツイッターにも上げましたが、あちらより加工抑えめで全体像がちゃんと見えます。ええ、勿論わざとやってます。
だって本文上げたのって此処しかないから……これ中編以降絡みの落書きだし……
微妙な解説も反転であります。そちらも見るという方は自己責任でお願いします!ぶっちゃけ恥ずかしい!!
一条宅にはシリアスなんてない。












とあるゴチミルとゴチムの母子。



 ↓ 以下、邪教の狂犬-中編-既読でないと疑問符だらけになる短文 ↓
  ※ついでに前編のネタバレになってなくもないから注意だ!

彼女には名前がなかった。
彼女は持って生まれた予知能力を気味悪がられ、名を与えられる前に捨てられた。
その予知能力も自由自在というわけではなく、時たま、今日中自分の周りで起こることを幻視する程度のものである。
彼女はスラムで占い師をしながら毎日ひっそりと、人目に付かないよう、人の気に触れないよう生きてきた。

そんな生活を変えたのは、ある研究所の副所長を名乗る人物だった。
彼は彼女に、自分たちと来て、研究に協力してほしいと頼んだ。
その言葉に心底驚いた。タロットカードによる彼女の占いは外れることも多く、とてもそのような事を頼まれるべき功績は上げていなかったからだ。
何より、彼女はまだ誰にも、予知能力のことを話していない。
訝しむ彼女に、彼はこう言った。

 「君の両親はその能力を恐れ、君をここに捨てたそうだ。
  だが私は、そして私の主人も、その行為は愚かだと思う。
  君のその能力は、使いようによっては沢山の人を幸せにできるはずだ。
  必ず誰かのためになる」

 「そんな力が、君にとって不幸のままで良いはずがない。
  頼む。君を幸せにさせてはくれないか」


翌日から、彼女は研究所の世話になることとなった。
研究所の所長だという男はまず、文字の読み書きも心もとない彼女にそれを教えた。清潔な寝床と、温かい食事を与えた。
朝晩の注射は嫌だったが、それでも怯えながらのスラム生活より、此方の方が何千倍もマシに感じた。
研究所に来てから予知能力は発動しなかったが、誰もそれを気にすることはなかった。

彼女が18歳になった年の冬、彼女のなかに新たな命が宿った。
威勢と契りを交わしたことなどない彼女は、自分が身ごもった命に驚きはしたが、それが研究の成果であると所長より聞かされると、素直に喜んだ。
それから年を越して、秋。
ついに研究の成果が実った。

自分とは違う肌色の我が子を一目見て、胸の中に多幸感が満ちた。暖かな愛情を抱いた。
そして同時に、妙な違和感を感じた。妙にじっとりと、存在感がないのに重苦しく、彼女にのしかかるそれに、彼女はようやく気が付く。
自分は予知能力の研究をしてもらうために此処へ来たのに、何故能力が発動しないのか。何故、それを誰も気にしないのか。

何故、この子を産んだのか。

全てに気づいた後、彼女は3年ぶりに外へ出た。
愛する我が子と共に。


逃亡生活はおよそ1年続いた。
その間、予知能力は何度も発動した。時によっては日に二回以上発動し、そのおかげでなんとか追っ手から逃れられた事も少なくなかった。
彼女は決して利口ではなかったが、それでも、自分を追いかけてくる黒服一団が研究所の者であることを理解するのに、それほど時間は要さなかった。
しかし彼らと旧教団関係者が敵対関係にあることに気づくのは、すこしだけ遅かった。
彼女は太陽一派に助けを求めようと考えたが、時すでに遅く、自分と彼らの間には完全な包囲網が張られ、接触することは不可能だった。
かといって、研究所に戻るという選択肢だけはありえない。
その理由は彼女が研究所を出る前日、偶然見てしまった所長の名が書かれた日記にある。

この子を、あの男に渡してはいけない。

そして彼女は、最後の選択を予見する――…
















『愛してるわ、わたしの可愛い――。
 あなたはわたしの天使。たったひとつの宝物よ。
 これから先もずっと、あなたを愛しているわ』


『あなたと瞳の色しか分け合えなかった、情けない母だけど、
 この愛だけはどうか信じて』


『わたしの宝物が、どうか世界にとっても、宝物でありますように』


『だから、――』




『一緒に死にましょう』








『ああ、神様。アルセウス様』


『この子のかわりに、地獄へはわたしが参ります』


『だから、どうか。
 どうかこの子を、あなた様のその御手で抱いてやってください』




そして彼女は――…


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pkmn大好き擬人化描きの腐&夢。異色肌はデフォでトカゲ人が性癖。
性格はビビリの偏屈でうっかり屋。

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